公開日:2025/04/17
カテゴリー:売る時の知識
最近、ある不動産業者さんとの会話の中で、興味深い話を聞きました。
「最近、オープンハウスってあまり開催しなくなってきたんですよね…」
昔はよく週末になると、チラシを見てふらっと立ち寄るという方も多かったのですが、今ではその数が減ってきているとのこと。理由を聞いてみると、なるほどと感じる点がいくつかありました。
来場者が減っているという現実
まず挙げられていたのが、オープンハウスへの来場者が全体的に減少しているという点。
現代はインターネットで物件の写真や間取り、周辺情報まで確認できる時代です。気になる物件はまずネットでチェックし、それで十分だと感じれば、現地までわざわざ足を運ばないという人も少なくありません。
実際に、現地を見たいという段階まで進む方は、「かなり購入意欲が高い」お客様に絞られてきているという実感があります。
室内に傷がつくリスクも
もうひとつ、売主様にとって大きな懸念がこちら。
不特定多数の方に室内を自由に見せることで、物件に傷がついてしまうリスクがあるという点です。
特に最近は、小さなお子さまが室内で走り回っても、親御さんが注意をしないケースも見受けられるとのこと。高価な家具や建材にキズがついてしまえば、売主様にとっては大きなダメージになります。
売主様の大切な資産を守るためにも、「見学者を選ぶ」という視点がこれからはより重要になるかもしれません。
主流になりつつある「動画+個別案内」
そこで今、注目されているのが
「室内を動画で紹介し、見たい人には個別で案内する」という新しい内覧スタイルです。
ネット上で物件の雰囲気を伝える動画を用意しておき、「実際に見たい」と希望される方にだけ、しっかり時間を取ってご案内する。このスタイルが、じわじわと浸透してきています。
私自身も、この流れには納得しています。
売主様のおうちを守りながら、本気度の高い方にだけご案内できる。動画なら、事前に物件の良さや雰囲気を伝えやすく、ミスマッチも減らせます。
オープンハウスのメリットはあるけれど…
もちろん、**オープンハウスには「気軽に立ち寄れる」**という大きなメリットもあります。
特に、購入検討初期の方にとっては、「とりあえず見てみる」という行動のきっかけになることもあります。
ですが時代とともに、不動産の内覧方法や販売手法も変化しているのは事実です。
まとめ:時代に合わせて売却方法もアップデートを
今後、オープンハウスの開催は減少し、「動画紹介+個別案内」型が主流になっていく可能性があります。
売主様にとっても、購入検討者にとっても、より安心・効率的な売却・購入の形が求められているのかもしれません。
もし「不動産売却をお考え」というあなた、
今どきの販売スタイルについても、ぜひお気軽にご相談ください。