公開日:2025/04/14
カテゴリー:売る時の知識
ここ最近、住宅ローンの金利がじわじわと上がってきているのをご存じでしょうか?
金利が上がると聞くと、「それだけで買わない人なんているの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にはこの“ちょっとした金利上昇”が、買主の心理に大きな影響を与えているのです。
今回は、「金利が上がると、なぜ買い控えが起こるのか?」をテーマに、買主側の心理とその裏側にある数字的な根拠をやさしく解説していきます。
■ 1%の違いが、月々の支払いに大きく響く
たとえば、3,000万円の住宅ローンを35年で組むとしましょう。
金利1.0%の場合:月々の返済 約84,685円
金利2.0%の場合:月々の返済 約99,308円
※元利均等返済方式で試算(ボーナス払いなし)
たった1%の金利上昇でも、毎月の返済額は1万5,000円近くも増えることになります。年間で見ると約18万円、35年間では約630万円の差。これだけでも、「やっぱり、もう少し様子を見ようかな…」と考えるのも無理はありません。
■ 「買える家」が変わってしまう現実
返済負担が重くなることで、借りられる金額そのものが下がってしまうという問題も出てきます。
たとえば、毎月の返済額10万円までなら安心という方がいた場合…
金利1.0% → 約3,500万円まで借入可能
金利2.0% → 約2,900万円までに減少
つまり、「金利の上昇=買える家のグレードダウン」につながるのです。
これは感覚的に「損をした」と感じやすく、買主の購買意欲を一気に冷やしてしまいます。
■ 「もっと上がるのでは?」という不安が購買をストップさせる
もう一つ、金利上昇が与える心理的影響に「不安の連鎖」があります。
「今、無理して買っても、もっと金利が上がったらどうしよう」
「将来の収入で本当に払っていけるのか…」
このような“見えないリスク”を敏感に感じ取る方が増えており、買い控えのムードが高まりやすくなっています。
■ 売主さまへ ― 今こそ、販売戦略の見直しを
このように金利上昇は、「今すぐに買いたい!」という層の心理に確実にブレーキをかけています。
買主の動きが鈍くなると、売却のスピードも遅くなりがちです。
とはいえ、全体の購入希望者がゼロになるわけではありません。重要なのは、今の状況にあった価格設定・販売方法でアプローチすること。
私たちは、地元・船橋市を中心に、金利上昇下でも成約に繋げていくための戦略をご提案しています。
終わりに|「様子を見る」が増える今、動ける人と繋がる工夫を
住宅ローンの金利は、買主にとって「家を買うか、あきらめるか」の判断を左右する大きな要因です。
このタイミングで売却をお考えの方は、「どんな人が今買いたがっているか」「その人にどう届けるか」を一緒に考えてみませんか?
おしゃべりするだけでも、悩みがスッキリする場合もありますよ~(^O^)
お気軽にお電話ください。☎047-332-5775