公開日:2023/10/12
カテゴリー:売る時の知識
【高く売りたい方へ】“高預かり”査定にご注意ください
こんにちは、
「いい家見つかる不動産屋さん」の角田です。
不動産の売却を考え始めたとき、
皆さんがまず思いつく問い合わせ方法は、こんな感じではないでしょうか?
一括査定サイトから複数社に依頼
買取業者のホームページをチェック
ポストに入っていた「物件求む!」のチラシから電話
査定を依頼すれば、すぐに各社から査定書が届きます。
今はネットで相場を調べられる時代なので、ある程度の金額感もわかるようになってきました。
■ でも、なぜか少し高い査定を出す会社がある?
査定額がバラバラで、「ん?ここだけやたら高いな」と思ったことはありませんか?
その理由は――
実は、「高預かり」という手法があるからなんです。
■ 「高預かり」って何?
「高預かり」とは、実際に売れる価格とは関係なく、相場より高めに物件を預かる行為のこと。
「そんなことしても、売れなきゃ意味ないでしょ?」
…と思われるかもしれませんが、実は一部の不動産会社では、売れなくても物件を預かるだけで営業マンに歩合がつく仕組みがあるのです。
だから、“とにかく預かる”ことが目的になってしまっている営業マンが一定数存在します。
■ その結果、どうなるか?
物件を預かってからすぐに、こう言われることがあります。
「このままでは売れません。100万円下げませんか?」
早い会社だと、わずか1週間で値下げ要求が来るケースも。
また最近では、
「売れなかったらリフォームして住み続けましょう」
と、実はリフォーム工事の受注が本当の狙いという業者も出てきています。
■ 本当に売る気があるか?確かめる魔法の質問
営業マンにこう聞いてみてください。
「この物件を、御社で買い取るとしたらいくらですか?」
この質問ひとつで、その査定額が“本気の価格”なのか、“ただの釣り価格”なのかがわかります。
■ 判断の目安:
買取価格が査定額の70%程度 → 妥当な査定の可能性あり
65%以下 → 高値で釣って媒介契約を狙っている可能性が高い
■ たとえばこんなケース
他社の査定額:2,500万円前後
ある1社だけ:3,000万円と高めの査定
買取額を聞いてみた → 「1,800万円です」
この場合は、買取率60%=高預かりの可能性大です。
■ まとめ:売却査定で失敗しないために
査定額が高くても、それが「売れる価格」とは限らない
一部の業者は、預かるだけで報酬が得られる構造のため、あえて高く見せることもある
買取額の提示をお願いすることで、見極めがしやすくなる
査定額が高いと嬉しくなりますが、冷静に「買主が納得して買う金額=市場価格」だという視点を忘れずに。
気になる不動産の売却査定、
「ちょっと話だけでも聞いてみたいな…」という段階でも大丈夫です。
よければお気軽にご相談くださいね。