公開日:2024/11/02
カテゴリー:売る時の知識
こんにちは、西船橋の「いい家見つかる不動産屋さん」です。
中古物件を探していると、たまに目にする言葉——
「既存不適格住宅(きぞんふてきかくじゅうたく)」
なんだか難しそうな響きですよね。でも、実は知っておくと安心できる知識なんです。
■ 既存不適格って、つまりどういうこと?
ざっくり言うと、昔は法律に合っていたけど、今のルールには合っていない建物のことをいいます。
たとえば…
建てた当時はOKだった建ぺい率や容積率が、今の法律ではアウト
用途地域が変わって、今では同じ建物が建てられない
こういったケースが「既存不適格」にあたります。
■ 違法建築とはちょっと違います
ここでよくある誤解が「既存不適格=違法建築」ではないということ。
違法建築とは、建てた当時から法律に違反していた建物のことです。
(例:2階建ての許可しかないのに、実際は3階建てで建てた…など)
一方で、既存不適格は、
建てた当時はちゃんと法律を守っていたのに、
法律が変わったことで現在の基準に合わなくなっただけの状態。
なので、「今の基準ではダメ」でも、当時は合法だったというのがポイントです。
■ 融資は受けられるの?売れるの?
この質問もよくあります。
既存不適格でも、基本的には住宅ローンの利用は可能です。
ただし、あまりにも現行ルールから外れている場合、
金融機関によっては融資額が下がったり、
融資自体が難しいこともあるので注意が必要です。
また、売却時には査定額に影響が出ることも。
そのため、売る際は**「売り方の工夫」や「事前調査」**が大切になります。
■ 図面がない!? 書類が見つからない!?
築年数が10年以上経っている物件では、
役所に建築確認の書類が残っていないことも珍しくありません。
(役所によって保存期間が異なります)
このため、違法かどうかの証明ができず、
グレーゾーンになってしまうケースもあるんです。
中古住宅では「検査済証がない」ことも多く、
購入時にはある程度の判断力や専門的な目が求められます。
■ インスペクションって聞いたことありますか?
最近では、中古住宅の流通を活性化させるために
**「インスペクション(建物状況調査)」**という取り組みが広まっています。
これは第三者機関が建物を調査して、
買主さんが安心して購入できるようにするもの。
(※費用はかかりますが、利用するかどうかは自由です)
■ まとめ:中古物件を買う前に知っておきたいポイント
既存不適格は「違法」ではなく、昔は合法だった建物
買う・売ることは可能だが、融資や査定に影響がある可能性も
古い建物は図面や検査済証がないことも多い
信頼できる不動産会社+必要に応じてインスペクションが安心!
■ 私たちにできること
弊社「いい家見つかる不動産屋さん」には、
一級建築士が在籍しているため、
建物の構造や法的な知識も踏まえて、より丁寧なご説明が可能です。
中古住宅の購入・売却で迷ったら、
お気軽にご相談ください。お話するだけでも、きっと気持ちがラクになりますよ(^O^)